北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想

北加賀屋を新しい文化や芸術が集積する創造拠点として、再生・展開・発信していくことを提案するプロジェクトです。

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商業ベースの世界からアートの世界にも挑戦

広告宣伝や商業写真に欠かせないのが「セット」と呼ばれる背景美術。北加賀屋でオフィスと制作工房をもつクリエイティブ・オフィス「コマ・アート」が、これまでの作品の所蔵庫として、元家具工場跡地のスペースを活用しています。コマ・アートの代表取締役・相良大介さんにお話を伺いました。

特色ある「背景美術」の制作を目指して

「コマアート」代表取締役・相良大介さん

北加賀屋では以前から、あるスタジオで背景美術の制作に携わっていました。でもその会社の社長が高齢で勇退することになったので、自分の将来を考え、それまで培ってきた技術やキャリアをいかそうと思い、独立を決断したんです。
この業界、ほとんどの背景美術がCGにとって変わられている状況なので、大きなスタジオを構えるよりも、小さくても何か特色のある「ものづくり」を目指さなければならない、と実感していました。そこでまず、自分の感性や感覚を発揮できるくらいのスペースとして、こじんまりとしたオフィス兼制作工房を、2010年夏に北加賀屋でスタートさせたんです。

北加賀屋の「企業団地」とコラボできるのも魅力的

有名百貨店のポスター撮影のために制作したセット

自分の工房で制作を始めて気づいたんですが、北加賀屋にある「企業団地」がとても魅力的なんです。僕にとってはあらゆる「ものづくりの達人」が工場を構えていると言うか。例えば撮影用のソファーの制作依頼があった際には、僕のところで土台を作り、皮または布などを企業団地の工場で張ってもらうとか、ほかにも展示会用パネルに張るための切り抜き文字や専門的な塗装、鉄鋼関係など、いろんな作業を高度な熟練工と一緒に仕事ができる環境なんです。
また納期の短い制作物の場合、近くに大きなホームセンターが二つもあり、そこでほとんどの材料が手に入りますから、制作行程の短縮にも役立っています。

アートな現場で自分のキャリアを育んでみたい

商業施設の販促用に制作したアートなオブジェ

仕事場としてオフィス兼工房のほかに倉庫を借りていたんですが、そこを出ないといけなくなり、新たな倉庫を探すことになりました。そんな時、「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ」のことを思い出し、しかも近くに「ク・ビレ邸」というアーティスティックなバーがあるのを知っていたので、「あそこに行けば何か情報があるかも」と思い、出かけてみました。僕にとってラッキーだったのは「ク・ビレ邸」が北加賀屋クリエイティブ・ビレッジのインフォメーション・センターだったことで、その日のうちにいろんなアドバイスをもらうことができ、後日早々、いくつかの倉庫を下見させてもらえました。
現在の倉庫に移転したのは2011年3月ですが、今はまだこれまでに制作した背景美術を置いてるだけなんです。でも近いうちにクラフト関係の知人と一緒にここで何かできたらと思いますし、舞台芸術をやってる人とのコラボレーションに挑戦してみるなど、自分のキャリアやセンスをさらに伸ばすためにも、アートな実験場としても活用してみたいです。
(2011年5月取材)
【連絡先】
■株式会社コマアート TEL:06-6686-2821 FAX:06-6686-2822