近代化を支えてきた遺構が複合アートスペースへと変貌
名村造船所跡地という廃墟のポテンシャルを最大限にいかし、音楽スタジオや劇場、ギャラリーやカフェなどを有する複合アートスペースとしてリノベートされた「クリエイティブセンター大阪(CCO)」。2005年以降、現在の施設での運営がスタートし、2007年には経済産業省から「近代化産業遺産」として認定されました。
これを機に「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」が立ち上がり、その中心的存在であるCCOは、音楽ライブやクラブイベント、演劇やダンス公演の会場として広く認知されています。
CCOを運営する「アートコンプレックスグループ(統括プロデューサー・小原啓渡氏)」のディレクター・高畠里乃さんにお話を伺いました。
屋内外の多種多様なスペースをクリエイティブに活用
CCOには作業工場や倉庫を活用した大小さまざまの屋内スペースがあります。プロユースの「スタジオ・パルティッタ」(最大700名収容)は音楽ライブやクラブイベント、「ブラック・チェンバー」(約150名収容)と「サイド・チェンバー」(約30名収容)は演劇やダンスの公演、「ホワイト・チェンバー」は美術展示などに利用してもらっています。また屋外イベントも盛んで、工場跡地の廃墟感や対岸に広がる製鉄所のインダストリアルな景観が人気のヒミツです。
企業関連の利用としては、展示会やコスプレ・イベントなどが挙げられますが、CMやPV撮影のロケーションとしても活用されていますので、テレビや映画、ビデオクリップなどでCCOを見ている方も多いかも知れませんね。
企業関連の利用としては、展示会やコスプレ・イベントなどが挙げられますが、CMやPV撮影のロケーションとしても活用されていますので、テレビや映画、ビデオクリップなどでCCOを見ている方も多いかも知れませんね。
北加賀屋エリアを包括できるイベント企画を目指す
主催または共催の企画プログラムとしては、名村造船所跡地の芸術・文化的な有効利用を目指すアート・イベントやシンポジウムを公開する「NAMURA ART MEETING」や、近代化産業遺産を地域の活性化に役立てるプロジェクトの一環として「すみのえミュージック・フェスタ」などが挙げられます。
これからは「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」の中で自主企画プログラムを増やせたら、と思っています。例えば近隣でアーティスト向けの宿泊施設「AIR大阪」を運営しているんですが、そこに海外のアーテイストを招聘し、CCO内で作品の制作と展示を行ってもらうとか。ほかには「ブラック・チェンバー」を活動拠点とする劇団を結成しているので、区民ホールや地域のカフェやバーなどでも作品を上演できないものか、と考えているところです。
ミュージシャンを目指す新世代があこがれるステージに
私個人の目標としては、もっと音楽のライブイベントを企画してみたいです。具体的には、若い世代があこがれているバンドのライブをCCO内の施設で実現させること。あこがれのロック・スターやギター・ヒーローが立ったCCOのステージで自分たちも演奏したい、と思ってもらえるようになったらいいなって。
「アートコンプレックスグループ」が運営する施設「大阪市立芸術創造館」にはCDを制作できる機材と設備が整ったスタジオがあるんですが、そこでCDを作って、ライブをCCOでやるっていう連携も十分、可能だと考えています。
(2010年6月取材)
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