デザインの力で人の心を動かし、つなぐ
2010年1月、阪神・淡路大震災から15年経った神戸で、「シンサイミライノハナ」というアート・プロジェクトが実施されました。このプロジェクトを率いたのが西川亮さんで、「Co.to.hana(コトハナ)」の代表です。オープン間もない「Co.to.hana」オフィスで、西川さんをはじめ、メンバーの方々にお話を伺いました。
震災を、神戸の未来を考えたプロジェクト
僕たちの活動のスタートは、2010年1月に神戸で行った「シンサイミライノハナ」というプロジェクトでした。これは神戸の街に花のオブジェを咲かすイベントで、それぞれのはなびらには、15年前の阪神・淡路大震災に被災された方々を中心に、自然災害に対するみなさんの思いが書かれています。「ワタシにとっての震災とは」という問いに対する答えとして集まったメッセージは3万枚を超え、被災したゆえに経験できた人のつながりや、この経験を未来にどう役立てるか、といったことを考えるきっかけづくりになったと自負しています。
プロジェクトの成功から新しい組織がスタート
「シンサイミライノハナ」のプロジェクト後、「社会のさまざまな問題をデザインがもってる力で解決できないか」「モノだけではなくコトもデザインし、新しいまちづくりのようなことができないか」といった考えを巡らせるようになり、現在の「Co.to.hana(コトハナ)」という集団を組織することになりました。やがて関西圏の10校を超える大学生を中心にメンバーが集まり始め、この組織を継続的に運営するために、小さくてもオフィスが必要となってきました。そこで、神戸だけでなく、いろんな街の空きビルなんかを検討していたのですが、そんな時、偶然、「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」のことを知ったんです。早速、物件の下見をさせていただき、北加賀屋の駅付近に気に入った物件があったので、ここにオフィスを開くことに決めました。
若いメンバーの発想力で地域とつながる
「北加賀屋」にはあまり馴染みがなかったんですが、昔ながらの地域のつながりがあるな、と思いましたし、僕たちの活動の指針のひとつである「地域とアートでかかわる拠点」にふさわしいと直感しました。今はまだオフィスを開設したばかりですが、北加賀屋でさまざまなアクションを起こし、まちの人々との結びつきを始めたいと思います。たとえば、この周辺にある空き地を農園にしたり、このオフィスの1Fを誰もが立ち寄りたくなるショップにしたりと。学生を中心にした若いメンバーの集まりですが、「シンサイミライノハナ」のプロジェクトをはじめ、それぞれの地域と密接につながることができるアート・イベントを行っていきたいと思っています。
(2010年12月取材)
(2010年12月取材)
before & after






