北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想

北加賀屋を新しい文化や芸術が集積する創造拠点として、再生・展開・発信していくことを提案するプロジェクトです。

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創造的なまちへのあゆみ

造船所の跡地を芸術の実験場に

Photo:八久保敬弘 提供:NAMURA ART MEETING実行委員会

大阪市の南西部に位置し、大阪湾と木津川に接する住之江区。地下鉄「北加賀屋」駅から徒歩約10分の木津川沿岸に、日本の近代化を支えた「名村造船所跡地」はあります。甲子園球場を上回る4万2千平方メートルの敷地は、昭和初期から(株)名村造船所の工場として利用されていましたが、1988年、同社の移転により土地を所有する千島土地株式会社に返還されました。
2004年、この土地に転機が訪れます。この近代化産業遺産を拠点とし、30年にわたって新しい芸術の提示・考察・検証・記録を行うアートプロジェクト「NAMURA ART MEETING ‘04-‘34」(主催:NAMURA ART MEETING実行委員会)が始まったのです。


【参考サイト】

NAMURA ART MEETING ‘04-‘34別ウィンドウで開きます

創造活動を継続的に支援するスペースが誕生

「NAMURA ART MEETING vol.2」(2009年)
Photo:八久保敬弘 提供:NAMURA ART MEETING実行委員会

2004年秋、36時間にわたるイベント「NAMURA ART MEETING‘04-’34 vol.00」を開催。この話題を聞きつけたアート関係者や舞台・音楽ファンたちが、全国から数百人も集まり、成功を収めました。
これをきっかけとして、2年に1回のペースで開催される「NAMURA ART MEETING」の会場として単発的に利用するだけではなく、もっといろいろな創造活動の発表の場として、この産業遺構を継続的に活用できないか、との思いが生まれ、2005年に旧事務所を改装した創造スペース「BLACK CHAMBER」が誕生。既存のスタジオ「PARTITA」とあわせて、敷地内施設を「クリエイティブセンター大阪(CCO)」として組織し、「廃墟のポテンシャルをいかす」という独特のコンセプトで運用が始まりました。現在は、年間約4万人が来場し、産業遺構とアートのマッチングを楽しんでいます。

造船所跡地から北加賀屋エリアへと波及

アーティスト向けの宿泊施設「AIR大阪」

住之江区との連携企画「すみのえミュージックフェスタ」(2009年12月)

名村造船所跡地は、2007年、経済産業省から「近代化産業遺産」に認定されました。これを契機として、2009年より住之江区役所と北加賀屋で活動する人々が連携し、この場所を住之江区のまちづくりに活かす取り組みが始まっています。
また、造船所跡だけではなく、近隣に点在する工場跡や空家を活用して、北加賀屋エリア一帯にもアートの拠点を増やしていこうとする取り組みも始まりました。2008年春、まず旧ビジネス旅館をリノベーションし、アーティスト向けの宿泊施設「AIR大阪」として開設。これを皮切りにアーティストやクリエイターのアトリエや事務所の誘致を行っています。

名村造船所跡地と北加賀屋エリアの変遷

chronicle 2004-2010
2004年9月 名村造船所跡地をアートの発信地として活用する試みがスタート
30年間の継続が予定されるイベント「NAMURA ART MEETING ’04-’34 vol.00 臨界の芸術論」開催
2005年9月 「NAMURA ART MEETING ’04-’34 vol.01 臨界から臨海へ」開催
2005年10月 創造スペース「BLACK CHAMBER」竣工
「クリエイティブセンター大阪(CCO)」開設
2007年9月 「NAMURA ART MEETING ’04-’34 vol.02 起程 I」開催
2007年11月 名村造船所跡地が経済産業省より「近代化産業遺産群33」のひとつに認定
2008年6月 旧旅館を改装し、アーティストインレジデンス「AIR大阪」開設
2009年〜 北加賀屋エリアに点在する空家にアーティストやクリエイターを誘致する「空家再生プロジェクト」がはじまる
2009年10月 「NAMURA ART MEETING ’04-’34 vol.03 起程 II」開催